この先生は危険人物につき注意してください
「良かったじゃん」

「良かった良かった」

しかし、みのるはある一つの疑問を抱いていた。

確かこいつは『西高』を受験してた筈・・・

そいつが何故にここでニコニコ笑ってるのだろうか。

「てかお前、今日は西高の合格者登校日じゃなかったか?」

その時、ニコニコ笑顔の達也から笑顔が消え、目から涙が溢れてきた。

ちょ、何?まさか・・・

「いや〜、言おうと思ってたけど、西高、落ちてたぜ」

「え!?」

「あははははははハ・・・」

「いやいやいや(早口)笑い事じゃないからね?笑い事じゃないからね」

あれ、じゃあこいつがここにいると言うことは・・・

「学園入る?」

「番号あったぜ」

あ、説明が遅れたが達也はみのるの幼なじみ。しかしながらこいつはみのると比べて頭が良いしスポーツ万能だ。

羨ましいこと山のごとくである。しかし何故に達也は西高に落ちたのか。それはまた後になって知ることになる。


「あのー、学園の合格者ですか?」

二人の会話に突然誰かが割り込んできたと思ったら、なんかスッゲー美人が現れた。

小さな眼鏡を掛け、学園の制服(ブレザー)を着て何故か腰に刀らしき物をさした妙な女の子と呼ぶのが相応しい人だ。手には一枚の紙を持っており、それを二人に見せてくる。

「もし合格者なら、『過激な学校生活』をおくりませんか?」
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