この先生は危険人物につき注意してください
仕方なくアイスを取りに下におりると、まだ寒さが残る3月だというのに去年の夏にかったアイスクリームを冷凍庫から取り出すみのるに下でソファーに横になってくつろいでいた妹が呆れた顔で呟いた。
「雪男」
「な、何故に」
「よくこんな寒い季節にアイスクリーム食べれるわね」
「寒いって・・・今は春だぞ」
「明後日、私の合格者登校日なの。お腹壊したくない」
「お前が食べるんじゃないだろ」
「誰が私の事いったのよ。あんたを心配してるの。『一応』家族としてね」
「・・・」
みのるは一歩足を進めると、作り笑いをして妹に振り向いた。心の中で、限りない感謝を繰り返しながら。
みのると同い年の妹は、みのるの顔を見て苦笑いする。
「気持ち悪い」
「ああ言えばこう言う」
「馬鹿にしてるの?」
「いや、今は阿里沙(アリサ)に感謝してるよ。俺達は家族だよな?」
その問いに、妹(阿里沙)は答えなかった。うっすらと微笑み顔を赤くして再びテレビに向き合って、もう振り向こうとはしなかった。
二人の間には埋められない過去があった。お互いに血は繋がってなくとも、今は家族と呼べる者の存在が近くにいると改めて思う。嬉しくてたまらない。
みのるは、階段を上っていて足を滑らせた。
「雪男」
「な、何故に」
「よくこんな寒い季節にアイスクリーム食べれるわね」
「寒いって・・・今は春だぞ」
「明後日、私の合格者登校日なの。お腹壊したくない」
「お前が食べるんじゃないだろ」
「誰が私の事いったのよ。あんたを心配してるの。『一応』家族としてね」
「・・・」
みのるは一歩足を進めると、作り笑いをして妹に振り向いた。心の中で、限りない感謝を繰り返しながら。
みのると同い年の妹は、みのるの顔を見て苦笑いする。
「気持ち悪い」
「ああ言えばこう言う」
「馬鹿にしてるの?」
「いや、今は阿里沙(アリサ)に感謝してるよ。俺達は家族だよな?」
その問いに、妹(阿里沙)は答えなかった。うっすらと微笑み顔を赤くして再びテレビに向き合って、もう振り向こうとはしなかった。
二人の間には埋められない過去があった。お互いに血は繋がってなくとも、今は家族と呼べる者の存在が近くにいると改めて思う。嬉しくてたまらない。
みのるは、階段を上っていて足を滑らせた。