ストロベリーデイズ
◎恭佑side
俺は佐藤が出ていった扉を、ただ呆然と眺める。
心臓だけは、普段より1.5倍の速度で動いていた。
佐藤が出ていっただけなのに。
いつも一人でいる部屋なのに。
こんなに狭い部屋すら、少しさみしく感じる。
本当に、あいつは何なんだろうか。……あんな風に、笑うなんて。
あんな、きれいに笑うなんて。
フーッと溜め息を吐いてから、椅子の背もたれに寄りかかれば、ギィッと嫌な音が静かな部屋に響く。
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◎恭佑side