ストロベリーデイズ




私の席は、教室の一番後ろの一番左側。

そんな私をいちいち起こす先生は、こんなこと、面倒くさくないのだろうか。



先生は、相変わらずフッと笑った。


「まぁ、高校生程度の数学は、全く面白くないですね。
簡単過ぎる。しかもつまらない公式ばかりだし。」


ならいいじゃないかと言おうと思ったら、間宮先生は、はぁーと溜め息ひとつ溢した。


「でも、だからと言って、寝てもいいワケではない。」


また、言いたいことを読まれた。

そして、先手を打たれた。


間宮先生との会話も、数学の授業と同じくらいに、つまらないかも知れない。




< 5 / 158 >

この作品をシェア

pagetop