ストロベリーデイズ
私だって一応、女だ。
夢みる17歳の乙女だ。
「いやです、いやです、いらないです。 一人で大丈夫です」
私は別の意味で頭が痛くなってきそうだ。
先生は、溜め息。
きっと今日だけで100回以上しただろう。
「そういうのが、俺を心配させるんだ。 大人しく俺に従え、どうせ歩けないんだから。 拒否権はなしだ」
仮にも、教育者の言葉だろうか。
…地だと、これほどまでに口が悪いのか。
それだけ言うと、先生は運転席から降り、後ろを回って、私の乗る助手席のドアを開けた。
ちっ。
また首を絞めてやる。