ストロベリーデイズ
ガキ染みた考えをしてしまうほどに、俺は。
『誰にでもするって思ってる?お前だけだよ』
出過ぎたことを言った自覚はある。
でも、嘘も偽りもない、本当の気持ちだ。
佐藤は。
あいつは、俺の中で、特別なんだ。
なんて、俺は教師なのに。
自嘲するように静かに笑って、口の中で甘く広がるイチゴ味のアメを、音をたてて噛み砕いた。
そして、また一つ。
アメを手に取った。
コンビニにでも寄って帰ろう。
そろそろアメが無くなりそうだ。