ストロベリーデイズ
「おはよっ!もう体調は大丈夫っ?」
目の前に突然現れた、女の子三人組。
ちょっと派手めで、普段ならあまり関わりを持たないタイプ。
「あれ?まだ具合悪い?」と、思わずその元気さに黙りこくった私に、一人が聞いた。
「いや、三日も寝れば治るわ」
そう言えば、彼女達はケラケラと笑う。
「って言うか!佐藤さんって、超ラッキーだよね!羨ましい」
主に喋っているのは一人だけで、あとの二人はその言葉にただ同調するだけ。
だからと言って、イヤな雰囲気ではない。
「何が?」
「だって、佐藤さん。恭ちゃんに保健室まで連れてってもらうなんてっ!」