聖夜の奇跡
「ねぇ……4年後、もし今の気持ちが続いていたなら、この公園で待ち合わせするところから始めない?」
「え……?」
和輝はすぐに理解が出来なかった。
直緒はもう一度説明するように伝えた。
「4年後の12月24日午後3時。もし、お互い今の気持ちに変わりなく好きでいたなら、この公園に来て、今お互い持ってるプレゼントを交換するの。どちらかが来なかった時はそこで諦める。どうかな?」
和輝は少し考え、きっと大丈夫と自分に言い聞かせるように深くうなずいた。
「分かった……じゃあ、さよならは言わないよ。頑張ってきてね」