聖夜の奇跡



「あ、そろそろ行かなきゃ」




桃瀬あげはは腕時計を確認し、コートを手に取った。




「昼から仕事って言ってたね。休日なのに大変だ……」




「急な打ち合わせが入ったみたいでね……今度またゆっくり食事しようね」




あげはは清水美希にそう告げ、席を立ちレジで勘定を済ませると、街の喧騒の中へと入っていった。







< 77 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop