そんな顔すんなよ
『………アイラブユースケ』
頭から凉菜の言葉が離れない。てゆうか…クラスメートの視線が痛いくらいに俺に集中している気がする。
ヒューヒューの口笛が視線バージョンになった感じ。
「凉菜ちゃん、やるじゃん!」
偶然にも席が近い那都が小声で話しかけてきた。その顔がほんのり赤く見える。
「………マジでバカ」
「嬉しいくせにー」
嬉しいも何も…恥ずかし過ぎんだろ?本当にその英語しかわからないのかよ。
「ふ、藤島」
すると、先生から呼ばれた。
「は、はい」
「お前の彼女はやってくれるな」
「は…はぁ」
ったく、先生まで顔を赤くしてやがる。
「な…仲良くしているみたいだから、もう少し大宮の英語の勉強を見てほしいものだがなぁ」
「はは…気をつけます」