そんな顔すんなよ





「んんん?優ちゃん、今日はやたらと機嫌が悪いんじゃないか?何かあったか?」


すると、おっちゃんが俺の顔を覗き込んできた。イキナリでビビるよ。このおっちゃん…案外鋭い。


「何も無いです」


「んーや、怪しい!なぁ、凉ちゃんも思わないか?」


「んーと……あ!あたしが優輔のたこ焼きを取っちゃったから怒ってるのかも!ごめんね、優輔!」


10分の1くらいしか反省していない顔で謝る凉菜。……この、タコ娘。


俺、たこ焼きを取られたくらいで怒るような奴じゃないんだけど?それくらいで怒らないし。


「じゃ、お前のたこ焼きを2個もらう」


「ごめん!もう…全部食べちゃった♪」


「お前…」


「ごめんって!怒らないで!今度奢るから、ね?」


なぁ、聞いてもいいか?お前…ここから居なくなんだろ?今度っていつなんだよ。





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