そんな顔すんなよ
「……お前もな?どんなに大阪弁が似合う奴がいたって目を向けんなよ。たこ焼きを焼く奴がイケメンでもな」
「うーん。そうだなぁ…」
おい、なんでそこ悩むんだよ。
「あたしには、ココにヤキモチを妬いてくれる奴がいるから眼中にない♪」
………おい、バカ。
んな笑顔で言われたら、照れるに決まってんだろうが。
凉菜が壊れるんじゃないかってくらいに抱き締めた。強く…俺の寂しさが伝わるくらいに。
「優輔…寂しい?」
「…………聞かないで察しろよ」
「あたし、バカだからわかんないや」
「こういう時だけそれを使うな」
なぁ、
また2人であのたこ焼き…食おうな。もちろん、おっちゃんに礼も言わねーと。
また朝の光も一緒に浴びような。お前の鳥の鳴き真似ももう一度聞きたいし。