千年の追憶【完】
「いや、この際ハッキリ意思表示しておいた方がいいかもな。
俺が転校先にこの学校を選んだのは、都がいたからなんだ。
俺は都以外の女の子には興味ない。
特に、キミ。」


鹿住くんは、一旦言葉を区切り少し目を細めて美百合を見据えた。


「俺に近づかないでくれ。」


「な…?」


思いもよらない鹿住くんの申し出に美百合は顔を赤くして口をパクパクさせた。


「ちょっ…!!鹿住くん!」


あまりに美百合が気の毒で、私は鹿住くんに抗議しようとした。


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