千年の追憶【完】
「この場所は知ってるよな?」
「勿論です。」
「お前が殺される前から、祠はあっただろう?」
「はい。確かにありました。」
「何が祀られていたかは知ってるか?」
「いいえ。
考えた事もなかったです。」
早時様は一つため息をついて答えた。
「鬼が封印されていたんだ。」
「鬼が…。
もしかして、それで早時様は鬼に?」
「それもある。
でも、封印を解いて鬼になる事を望んだのは俺だ。」
「あれ?待って下さい。
私、お婆ちゃんから聞きました。
この祠は鬼に殺された少女が、祀られてるって…。」
「勿論です。」
「お前が殺される前から、祠はあっただろう?」
「はい。確かにありました。」
「何が祀られていたかは知ってるか?」
「いいえ。
考えた事もなかったです。」
早時様は一つため息をついて答えた。
「鬼が封印されていたんだ。」
「鬼が…。
もしかして、それで早時様は鬼に?」
「それもある。
でも、封印を解いて鬼になる事を望んだのは俺だ。」
「あれ?待って下さい。
私、お婆ちゃんから聞きました。
この祠は鬼に殺された少女が、祀られてるって…。」