千年の追憶【完】
朝は直ぐに訪れた。


多分、雪路の事だ。


誘わなくてもきっと、俺に会いに来るだろう。


俺は日課になってしまった池への散歩に出かけた。


手には花を持って。


「水菊。今日も来たよ。」


そっと、あの場所に触れる。


未だ癒えない空虚感。


改めて決意する。


…不老不死になろう…。


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