千年の追憶【完】
雪路の言葉に答える様に、俺の頭の中に響く聖月の声。


『そなたも美しい』


その声は俺を支配した。


意識はある。


が、聖月の意識も俺の中にある感覚。


まずい…。


乗っ取られそうだ。


俺の口から聖月の言葉が流れる。


『そなた、我に喰われよ』


「?…早時様?
今、何と仰いましたの?」


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