千年の追憶【完】
『我の欲望を満たし』
『次なる者へ不老不死と妖力を授けたい』
『我の望みは、今一度女を喰らうこと』
雪路は脅えた顔で、ゆっくりと後退る。
「は…早時様?
いかがなさいましたの?
ご様子がおかしいですわ…。」
女を求めるとは、こういう意味だったのか?
祠から音もなく、聖月が抜け出ていた。
俺の口は使わずに聖月は自分の口から言葉を発した。
『お主も喰ろうてみるがよい』
『分けてやろうぞ』
恍惚の表情を浮かべている。
なんて美しく残酷な鬼。
『次なる者へ不老不死と妖力を授けたい』
『我の望みは、今一度女を喰らうこと』
雪路は脅えた顔で、ゆっくりと後退る。
「は…早時様?
いかがなさいましたの?
ご様子がおかしいですわ…。」
女を求めるとは、こういう意味だったのか?
祠から音もなく、聖月が抜け出ていた。
俺の口は使わずに聖月は自分の口から言葉を発した。
『お主も喰ろうてみるがよい』
『分けてやろうぞ』
恍惚の表情を浮かべている。
なんて美しく残酷な鬼。