千年の追憶【完】
タケルは大好きなお隣のお兄ちゃん。


幼なじみで言いたい事を言い合える仲。


早時様が現れなければ、タケルが羽琉とは知らないで、暮らしていけた。


ずっと大好きなお兄ちゃんのままで過ごせたのに。


じゃあ…タケルを羽琉として見る?


それは…。


ないと思う。


タケルと羽琉は違うんだ。


早時様は私じゃなくて、私の中の水菊を見てる。


水菊としての記憶は蘇ったよ。

でも、水菊と私もやっぱり違うと思うんだ。


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