千年の追憶【完】
早時様の冷たい怒りが流れ込んできた。


「そんな事は言わせない。」


「あるのは記憶です。
前世(かこ)羽琉だったという記憶を持つタケルです。」


早時様の金色の瞳が僅かに光る。


―――。


「うわっ…!
…あれ?ここは…?…ん?
…俺…え…?」


突然現れ、辺りを見渡して動揺している背の高い青年。


「タケル!?」


こんな事までできちゃうの?


タケルをここに連れて来ちゃった。


瞬間移動ってやつ?


早時様の妖力ってすごい!


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