千年の追憶【完】
何も言わない羽琉に、早時様は言葉を続けた。
「でも、たぶん。
水菊が好きなのは羽琉、お前だよ。」
「…。」
「俺、分かるんだ。」
「…。」
「俺さ。
お前とは幼い頃からずっと一緒にいて兄弟みたいに思っているんだ。
お前とは対等でいたい。」
「…。」
「だから俺、水菊を好きだって事、ちゃんとお前には言ったからな。」
「はい。早時様のお気持ちは、分かっていました。」
「でも、たぶん。
水菊が好きなのは羽琉、お前だよ。」
「…。」
「俺、分かるんだ。」
「…。」
「俺さ。
お前とは幼い頃からずっと一緒にいて兄弟みたいに思っているんだ。
お前とは対等でいたい。」
「…。」
「だから俺、水菊を好きだって事、ちゃんとお前には言ったからな。」
「はい。早時様のお気持ちは、分かっていました。」