千年の追憶【完】
「もしもこの先…。
私が早時様を愛したとしても、それは水菊ではありませんよ。
私は今を生きている“友瀬都”なんです。
羽琉も…。もう居ません。
居るのは“タケル”です。
…同じ事の繰り返しですね。
でも私には、こんな事くらいしか言えません。
私(みやこ)がタケルを、羽琉のように想っているのかと言われると、それは違います。
タケルは私にとって、お隣の優しいお兄さんですから。
私は都で、水菊ではないんです。
だからタケルは、そもそも関係ありませんよ。」
「そうゆう言い方ないだろ!」
黙って聞き役に徹していたタケルが、苦笑しながら少し不機嫌に口を挟んだ。
私が早時様を愛したとしても、それは水菊ではありませんよ。
私は今を生きている“友瀬都”なんです。
羽琉も…。もう居ません。
居るのは“タケル”です。
…同じ事の繰り返しですね。
でも私には、こんな事くらいしか言えません。
私(みやこ)がタケルを、羽琉のように想っているのかと言われると、それは違います。
タケルは私にとって、お隣の優しいお兄さんですから。
私は都で、水菊ではないんです。
だからタケルは、そもそも関係ありませんよ。」
「そうゆう言い方ないだろ!」
黙って聞き役に徹していたタケルが、苦笑しながら少し不機嫌に口を挟んだ。