千年の追憶【完】
いつもの朝。

いつもの寒さ。

いつもの通学時間。

そして、いつも通りの学校。


美百合と教室へ入る。


美百合が雪路様か。

めちゃめちゃ分かる。

そのまんまかもしれないな。


でも今は友達なんだよね。


教室の中では後ろの席の方に、女子達の人だかりができていた。


背伸びして、輪の中心を覗き込む。


私は、その中心にいる人物を見て、涙が溢れ息が止まる思いだった。


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