千年の追憶【完】
早時様の美しいお顔が、その吸い込まれてしまいそうな澄んだ瞳が、私を捉える。


懐かしい場面ね。


初めて早時様にお会いした時も、こんな風に優しく見つめられたんだわ。


私のただただ悲しかった気持ちが、その優しい瞳のお陰で、随分と癒されたの。


どれ程私が、心強く思ったか。


早時様は、ご存知ないでしょうね。


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