千年の追憶【完】
優しい笑顔。


そう…。この人は優しい。


でも、私は関わっちゃいけない。


またこの感覚。


知らないのに知っているような不思議なこの感覚は何なの?



休み時間になる度に、鹿住くんの回りに女子達が集まった。


他のクラスの子もいるみたい。

移動教室の時も案内役は女子達だ。


授業が終わった放課後、この不思議な感覚に考えを巡らせて疲れた私は、早々に席を立った。

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