千年の追憶【完】
「ガッカリなんてしてないよ。今日は疲れちゃったんだ。」


タケルはハハっと笑うと、ポンと私の頭に大きな手を乗せた。


私が辛い時や苦しい時は、タケルがいつも側に居て力になってくれた。


正直、美百合より頼ってるかもしれない。


「どうした?
可愛い顔が台無しだぞ!」


「もう…。可愛いなんて思ってないくせに。」


いつものタケルの冗談にも力無く応える。


「何だよ?
本当に疲れてるみたいだな。
帰ったらゆっくり休め。」


家はもう目の前に見えていた。
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