千年の追憶【完】
モヤモヤとしたものが残る。


私の知らない事が、実は知っている事で、何故かタケルも知っているかもしれない。


「訳わかんない!!」


私は、地面を蹴りつけるようにして玄関へ向かった。


それから私は、一晩考えた。


でも…。

結局結論が出る事はなくて。

気付けば朝になっていたんだけど。


「行って来ます。」


いつものように玄関を開けたら、居るはずのない人が、妖艶な笑顔で立っていた。


『…?何で?』


「おはよう。」


何食わぬ顔で、鹿住くんは挨拶をしてくれた。


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