千年の追憶【完】
私は、水菊(みなぎく)。
12歳の時に両親が亡くなって、この鹿住のお屋敷に使用人として引き取ってもらえることになったの。
ここに来てもう4年経つわ。
だから今は16歳。
あら、あなたと同じね。
鹿住のお屋敷には早時様という若様がおられてね。
病気で塞ぎ込みがちの旦那様に変わって、この辺りをご立派に治めていらっしゃるの。
今年19歳になられるかしら。
早時様はそれはそれは見目麗しいお方で、広く近隣の姫君方からも奥方になりたいと申し込みがあるほどよ。
取り巻きの姫様もお見えになるわ。
でも早時様は少し迷惑されてるご様子ね。
私は使用人としてご恩ある鹿住のお屋敷に、そして早時様にお仕え出来ることを、とても誇らしく思っているわ。
12歳の時に両親が亡くなって、この鹿住のお屋敷に使用人として引き取ってもらえることになったの。
ここに来てもう4年経つわ。
だから今は16歳。
あら、あなたと同じね。
鹿住のお屋敷には早時様という若様がおられてね。
病気で塞ぎ込みがちの旦那様に変わって、この辺りをご立派に治めていらっしゃるの。
今年19歳になられるかしら。
早時様はそれはそれは見目麗しいお方で、広く近隣の姫君方からも奥方になりたいと申し込みがあるほどよ。
取り巻きの姫様もお見えになるわ。
でも早時様は少し迷惑されてるご様子ね。
私は使用人としてご恩ある鹿住のお屋敷に、そして早時様にお仕え出来ることを、とても誇らしく思っているわ。