俺様紳士ッ?!
「うっせーよ渚ーお前だって可愛い子に興味あんだろー」
「なあ」
「…」
「おーい」
「え、な、何か」
「何硬くなってんだよ。おもしれぇ奴だな」
学校で有名なイケメンが
あたしに話かけてるよ
しかも笑顔だよ
貴重だよレアだよ
「お前…」
この展開はもしやの…
【好きだ】
何て言っちゃう?つて
「自転車、パンクしてんぞ」
「え…?」
自転車の前輪に目を向けると
見事にヤンキーが割ったらしいビンの破片を踏んでいたみたいだ
何とも言えない脱力感
「そういえば七海ちゃん美優ちゃん♪アドレス教えて♪」
最初は少しためらったけど
面白いし優しいイケメン達だったので教えた
「ありがち!」
悠真と渚は門の外に出た
あたしはというとパンクした自転車押しながら帰った