30才の初恋
お昼は咲良さんが作った、豪華なお弁当を食べた。




奈歩ちゃんは大喜びで、おにぎりを食べている。




私はこんなお弁当作れない、ご飯を炊いた事もない。




「明日美はそのままでいいよ。俺と結婚したら、家事は俺がみなやる。俺の隣にいつもいてくれるだけでいいんだよ。」




「パパはなんでも出来るよ。早く奈歩のママになってね。」




このまま宗次郎と結婚しちゃおうかな。




斗真からも逃げられるし、私が結婚したら斗真だって、しつこく迫ってこないと思う。




でもそれは、宗次郎に失礼だ。斗真から逃げる為に利用するみたいで、やっぱり出来ない。




「明日美ちゃん、今日は斗真の事なんか考えないで、楽しみましょう。」




咲良さんには、全てお見通しなんだ。




自分から拒んでおいて、頭は斗真の事ばかり考えてしまうだなんて、本当に矛盾してる。




自分がどうしたいのかも分からない。




このままじゃ、前にも進めない。



私は、どうしたら良いのか、誰か教えてほしい。





















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