30才の初恋
うるさい携帯だな。さっきから鳴りぱなし、もう誰なの頭がいたいのに。




「明日美姉、又外泊?いい加減にして、父さんと母さんにもう嘘つけないよ。」




「又、外泊って誰が?」




「誰がって、明日美姉でしょうが、毎晩毎晩どう言うつもり、斗真君と一緒なんでしょ。」




ここは何処?




私は何処にいるの?




「おい、バカづらしてないで、携帯かせ。」




本当に斗真がいた。




何で?




斗真のベンツを私が壊して、斗真が私に弁償しろと、言ったような、言わないような、思い出せない。




斗真が携帯を私に返した。



「おまえといると本当に飽きないよ。この俺を振り回すのは、明日美だけだな。」




返す言葉がない。




昨日、私が何をしたのか聞くのが怖い。



なんで、又下着姿で、斗真といるのか?



聞くのが怖い。













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