30才の初恋
「明日美、今言った事本気なのか。ちょっと待って、今頭の中がこんがらがって理解不能なんだけど。」




奈歩ちゃんはソファーで眠ってしまった。




「明日美、兎に角落ち着けって。」




充分落ち着いてるつもりだけど、宗次郎の方が慌ててると思う。




宗次郎はなんで、喜んでくれないの。




宗次郎は俯いて何かを考えてる。




宗次郎が顔を上げた。




「明日美の告白に驚いたけど、嬉しかった。斗真より俺を選んでくれたことが、だけど、明日美の本心はどうなの。」




私の本心、今言った事が全てなのに、宗次郎は、違うと言いたそうだ。




宗次郎には嘘はつけないみたい。




私の本心を知っても受け止めてくれるの。



自分でもどうしたいのか、分からないのに。



宗次郎に甘えていいのだろうか。
















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