30才の初恋

決心

朝ご飯は宗次郎が作ってくれた。宗次郎と結婚するなら、料理ぐらいが出来ないと不味いと思った。




料理学校へ通うべきかな。




明日美は、俺の隣にいてくれるだけでいいよ。




そんな事言われたら、嬉しくて顔が緩んでしまう。




今のままの私でいいの。




宗次郎は奈歩ちゃんを育てながら、家事も手を抜かずに頑張って来た。




少しでも手伝おうと思ったが、洗濯をしたこともないから、洗濯機の使い方がわからない。




宗次郎が笑いながら操作した。




干すのは任せてと言えば、乾燥機能が付いてると言われた。




今時の洗濯機って凄いな。




掃除も勝手に掃除機が動いている。




くるくる回る掃除機を追いかけてると、奈歩ちゃんに笑われた。




ママっておかしい。




いえ、いえ、至って私は普通です。




普通でないのは、この掃除機です。



なんか、楽しい。



















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