30才の初恋
3人で買い物に出かけた。奈歩ちゃんに振り回されぱなしだけど、斗真の事を考えずに済んだ。




お昼をファミレスで食べていると、一番会いたくない斗真たちが入って来た。




奈歩ちゃんが斗真に声をかけると、斗真は迷うことなく私たちの席に座った。




斗真は一体何を考えてるの?




「ねぇ、斗真の知り合いなら、私たちを紹介してよ。」




「パパ、この人たち誰?」




「一真、この人たちは僕の友達だよ。一真も仲良くしろよ。」




一真って言うんだ、笑うと幼い頃の斗真に似ている。



「やだ、斗ちゃんは私と結婚するんだよ、オバサンと結婚しちゃやだ!」




奈歩ちゃんが泣き出した。



泣き声に回りの注目を浴び、困っていると。




「奈歩、俺はこのオバサンと結婚しないよ。」




へっ、思わず間抜けな声が出てしまった。



あれ、もしかして、私が注目浴びてる?



やだなぁ。

























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