30才の初恋
結婚しないってどういう事よ。子供までいるのに責任を取らないなんてあり得ない。




「斗真、何冗談いってるの、私たちには一真と言う子供もいるのに、止めてよ。」



「俺たちが結婚出来ない理由は、加容子おまえが一番良く知ってるだろ。」




加容子?




何処かで聞いた事がある名前だ。



もしかして、私に意地悪ばかりしてたあの加容子ちゃん?



加容子ちゃんによく泣かされたっけ。




「明日美は何が言いたいの、相変わらずチビね。」




「加容子、俺の大切な彼女虐めないでほしいな。」




「彼女って、「悪いな斗真、俺と明日美は結婚を前提に付き合うことになった。」



私は黙って頷いた。




そう、私は宗次郎を選んだ。




この気持ちは揺らいだりしない。



斗真も幸せになって、私は宗次郎と生きてくって決めた。




私も幸せになりたい。















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