30才の初恋
「斗真何言ってるのよ。私はあなたと結婚するわ。斗真を明日美なんかに渡さない。」




一真君が斗真から離れ、ママの加容子さんの所へ行った。




「ママもう無理だよ。斗真は本当のパパじゃないもの。」




「一真何言ってるの!一真のパパは斗真って言ったでしょ!」




「ママ嘘は駄目だよ。」




黙りなさい!加容子さんが一真君の頬を思い切り叩いた。




小さい体が飛んだ。




「加容子いい加減しろ!一真が俺の子じゃないことは、最初から分かってた。」



一真君が斗真の子供ではない事を、斗真は最初から知ってたなんて、じゃなんで加容子さんと一緒にいるの。




「僕の本当のパパはいない。だけどパパがほしかった。」




一真君が小さな体を振るわせて、泣いている。




母親に叩かれても泣かなかった、一真君が泣いていた。




一真君、頑張ったね。




一真君はママを守ったんだよ。














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