30才の初恋
シャワーを浴び、お泊まりセットの中からパジャマを取り出して着た。




うふふ、このパジャマは宗次郎と奈歩ちゃんと3人お揃いなのだ。




長身の宗次郎が着ると、かなり小さめ目だけど。




なんか照れるなといいながら、宗次郎がそのパジャマ着てくれたのが嬉しかった。




布団が小さいから、体が密着して半端なく緊張してしまう。



「明日美、ほら、もっと近くに来いよ。暖かいだろ。」




今は宗次郎と私の間に奈歩ちゃんが、いないんだ。



おいでと宗次郎が私引き寄せた。




ドキドキが加速して来る。



恥ずかしい、ドキドキが宗次郎に伝わってしまいそうだ。




「明日美もドキドキしてるね。俺も同じだ。」




宗次郎が私の顔を、自分の胸に押し付けた。




本当に宗次郎も私と同じだ。




暖かくて気持ちがいい。



このまま眠ってしまおう。



斗真の事は考えない事にした。













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