30才の初恋
宗次郎は、今何を考えてるのだろうか?




何故か心を見透かされているようで、宗次郎の顔が見れない。




本当に宗次郎と幸せになりたいと思った。




今だって宗次郎といたら、絶対幸せになれると思う。




気持ちはそう割り切ってるのに、体が言うことをきかない。




体が斗真の方に向いてしまうんだもの。




このバカ男を手放せないと思ってしまう。




私は、救いようのない本当にバカヤローだ。




自分で宗次郎を選んだ癖に、気持ちが揺れている。




絶対間違った事をしようとしてるのに。




宗次郎を選んで正解だったはずが、この不正解ヤロウが邪魔をするのだ。




私を惑わす悪魔ヤロウめ!




私はどうしたいの。優しい宗次郎を傷つけてまで、何をしようとしているのだろうか。



分からない。



自分で自分が分からない。



これ以上、宗次郎を傷つけたくなかった。






















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