30才の初恋
20年前と今の私たち
俺は狡い人間なんだ、それは今も変わらない。
弱ってる明日美に付け入って、今なら明日美の気持ちも揺らぎ俺を選んでくれるかも知れない。と宗次郎が言った。
宗次郎、そんなに自分を責めないで、私が一番悪いのだから。
いつも宗次郎に甘えてた。嫌な現実から逃げようとしたのは、20年前と何も変わっていない。
20年前から、明日美は斗真かしか見ていなかった。
斗真に会いたい癖に、ずっと斗真から逃げて、あんなに怖がってた斗真を目の前にしても、明日美は昔のままの可愛い女の子だった。
斗真を憎んでるはずなのに、嬉しそうな明日美の顔を見たら腹が立った。
なんで俺じゃ駄目なんだろ。20年前とこれじゃ何も変わらないじゃないか。
だから俺は、斗真から明日美を奪う事にした。
気持ちは斗真にあってもいい、必ず俺を好きにさせてやる、自信があったのに。
やっぱ無理だなと、切なく宗次郎が笑った。
ずっと宗次郎の気持ちに気づかなくて、本当にごめんなさい。
宗次郎は優しいお兄さんみたいな存在だった。
弱ってる明日美に付け入って、今なら明日美の気持ちも揺らぎ俺を選んでくれるかも知れない。と宗次郎が言った。
宗次郎、そんなに自分を責めないで、私が一番悪いのだから。
いつも宗次郎に甘えてた。嫌な現実から逃げようとしたのは、20年前と何も変わっていない。
20年前から、明日美は斗真かしか見ていなかった。
斗真に会いたい癖に、ずっと斗真から逃げて、あんなに怖がってた斗真を目の前にしても、明日美は昔のままの可愛い女の子だった。
斗真を憎んでるはずなのに、嬉しそうな明日美の顔を見たら腹が立った。
なんで俺じゃ駄目なんだろ。20年前とこれじゃ何も変わらないじゃないか。
だから俺は、斗真から明日美を奪う事にした。
気持ちは斗真にあってもいい、必ず俺を好きにさせてやる、自信があったのに。
やっぱ無理だなと、切なく宗次郎が笑った。
ずっと宗次郎の気持ちに気づかなくて、本当にごめんなさい。
宗次郎は優しいお兄さんみたいな存在だった。