30才の初恋
宗次郎は真幸さんと出会い結婚をし、奈歩ちゃんの父親になった。




斗真は口ではカッコいい事を言いながら、色んな女と遊んでいたのは事実。




20年前、酷い事言われなければ斗真に告白したかも知れない。




心を空っぽにして、目を閉じると斗真の顔しか浮かばない。




3人で何してる時も、私は斗真だけを見ていた。



あの頃と全く変わらない、心も体も斗真を求めてる。



宗次郎ごめん。




本当にごめんなさい。




きっと奈歩ちゃんも泣かしてしまう事になる。




宗次郎はこんな私を許してくれるだろうかな。




「明日美答は出たと言うか、最初から決まってたみたいだな。」




「ごめんなさい。」




「謝らなくていい。ちょっとだけ夢見させて貰ったし、このまま無理に一緒にいても、俺も罪悪感持ったままは辛いし、これで良かったと思う。」




斗真、しっかり明日美を捕まえておけよ。下手な小細工して、焼きもち妬かせたり、いもしない許嫁がいるみたいに、噂を広めたりするのはいい加減やめろよ。




斗真何考えるの、本当にアホだ。



なんなのよ、一体。



私がどれだけの涙を流したと思ってるのよ。



返せ、私の涙。















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