30才の初恋

波乱の兆し

本社に戻ると社内がざわついていた。




私たちが留守の間に何かあったのだろうか。




副社長と社長室に向かうと、織原さんが社長室から出て来た。




「副社長大変です。今社長が倒れ救急車で青山総合病院へ運ばれました。」



社長が倒れてたって何があったの。




「親父血圧高かったし、かなり無理してたと思う。」



「斗真、咲良さんに連絡しなきゃ。」




「わかった。」




青山総合病院は宗次郎の実家の病院だ。




金山さんが車で待機してくれていので、2人で乗り込んだ。



震えている斗真の手を強く握った。




大丈夫、社長は強い人だから病気に負けたりしない。



神様お願い、社長を助けて下さい。

















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