30才の初恋
又貧血おこしたんだろ。だから休めといったのに、文句ばかり言ってる斗真を無視してやった。




入院に必要な物を取りに行く事にして、斗真には会社に戻ってもらう事にした。




「明日美、一人で大丈夫か?おまえまで倒れたら困る。」




「大丈夫だから、買い物しなくちゃいけない物もあるし、斗真じゃ分からないでしょ。金山さんに運転頼むから心配しなくていいよ。」




こんな時ぐらい役に立ちたい。




だって将来、私の父親になる人ですから。




うふふ、親孝行したいんです。




「何、キモい顔してんだよ。」




「だって、将来家族になる人だから、お世話出来るのが嬉しいの。」




「おう、そうだな、ありがとう。」




斗真顔赤いよ。




何笑ってんだよ、とどつかれた。




普通こんな時にどつくかな。



でも、なんか幸せだね。



夫婦みたいだし。
















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