30才の初恋
案内状を破り捨てた斗真は、準平に向かって叫んだ。




「堤準平この挑戦受けようじゃないか。必ず明日美を奪い返す。おまえに明日美はやらない。」




斗真は、金山さんと一緒に部屋を出て行った。




私はどうしたらいいの。




とにかく疲れた。




「明日美、斗真は必ず結婚式場に現れるはずだ。」




現れるなかったらどうするのよぉ。




準平は彼女に手紙を送った。




【もしまだ僕を好きでいてくれるなら、1月21日(土)グランドホテルの教会に来てほしい】




彼女に準平の思いが届いてほしいと思う。




準平にも幸せになってほしい。




その日斗真が結婚式場に現れなかったら、斗真を諦める事に決めた。




そう、思わないと後1ヶ月を、どう過ごせば良いのか分からなかった。














< 210 / 308 >

この作品をシェア

pagetop