30才の初恋
明日美姉、当日斗真君も来なくて、準平さんの彼女も現れなかったらどうするんだよと言われた。




そこまで考えていなかった。




準平も私も振られたら、そこでおしまいにするしかない。




お互い諦めがついて良いのかもしれない。




兼太郎に全てを上手くやる為には、もっと緻密に計画を立てた方が良いと言われたが、そこまで深く考えてなかった。



円香も兼太郎も、何でこんなにしっかりしてるのだろ。



円香は明るくて素直でおまけに美人だし、私と違ってモテる。




円香の方がお姉さんみたいだ。




兼太郎も素直で、姉思いの可愛い弟なのだ。



明日美姉が20年前の事でトラウマなってるように、斗真君も同じなんだと思う。



俺もそう思うと兼太郎が言った。



明日美姉が素直にならないと、この問題は解決しないのだと。



円香、兼太郎、ありがとう。

















< 212 / 308 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop