30才の初恋
真琴さん、真琴君は金山さんを見つけると、凄い勢いで近づいて行った。




今度の餌食は金山だな、なんて暢気な事を言ってる。



あの時の私がどんな思いでいたか分かってるの。




簡単に許せる問題じゃない。




斗真はお酒を飲みんでかなり陽気になっていた。




私をほったらかしにして許さないから。




もう、付き合いきれない。




斗真のご両親が私の所に来た。




「明日美ちゃん今日はありがとう。斗真の事頼むよ。」




返事に困っている私に咲良さんが微笑んだ。




「斗真の相手が出来るのは、明日美ちゃんしかいないわ。」




そうなのかな。




外したネクタイを頭に巻き、斗真が私を手招きした。



死んでも行かない。




酔っぱらい王子なんか嫌いだ。



ちょっと、離しなさいよ。















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