30才の初恋
社長夫人になったのだから、仕事を辞めて花嫁修業をしろと斗真に言われた。




花嫁修業って花嫁になる前にするんじゃないの?




咲良さんに相談すると、家の中の事はメイドさんたちがやるし、ご飯の仕度はそれ専用のシェフがいるから大丈夫だと言われた。




私のやる事がないです。




こんな広い部屋で何もする事がないなんて寂し過ぎる。




一人で部屋にいると、咲良さんが買い物に誘ってくれた。




咲良さんが義母で良かった。




何でも話せる関係だ。




明日美ちゃんの事は娘だと思ってるからねと言われて、本当に嬉しかった。



来週家でパーティーをする為、その時着るドレスを選ぶ事にした。




一ヶ月に一回はホームパーティを開くだなんて、さすが社長の家だけあるな。なんて暢気に考えていた。




「結婚式に呼べなかった人たちを招待して、明日美ちゃんを紹介するのよ。ドレスアップした綺麗な明日美ちゃんを自慢したいわ。」




咲良さん、ありがとう。




斗真の隣に並んでも、恥ずかしくない女性になります。



咲良さんみたいな女性になりたいな。











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