30才の初恋
咲良さんそんなにいらないと言おうとしたのに、私は娘が出来て嬉しいの。娘とこうして買い物するのが夢だったのよ。




咲良さん、本当にありがとうごさいます。




両手には持てないくらいの荷物を抱えて、2人で笑ってしまった。




斗真から電話だ。




「明日美、何処にいるんだ?」



【咲良さんと買い物に来てるの。買い過ぎてしまって、【何処にいる直ぐに迎えに行く。】




迎えはいいのに、【昼飯一緒に食おう。】




場所を告げると直ぐに電話が切れた。




斗真とは数時間前に別れたばかりなのに、斗真に会いたいと思ったのが分かってしまったのかな。




【明日美の顔が見たいから直ぐに行く。】




うふふ、嬉しい。




咲良さんにはいいわねとからかわれた。




斗真が明日美ちゃんが可愛くて仕方ないのよ。斗真は明日美ちゃんがいないと駄目みたいね。




そんな事はないと思うけど、結婚してから斗真は凄く優しくなった。




仕事で遅くなる時は必ず電話をくれるし、朝食と夕食はなるべく一緒に食べてくれていた。




斗真に愛されているのだと思う。















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