30才の初恋
床に落ちた手紙拾って読んだ。




【この子は佑真あなたの子供です。10年前付き合ってた平田美咲です。覚えていないかも知れませんが、あなたを愛していたから、この子を生みました。
私結婚するんだけど、相手が子供を望まない人なので、悪いけど父親の斗真が育てて下さい。
私を探さないで、佑真をお願いします。



美咲。








本当にこの子が斗真の子供なわけ。




私はどうしたらいいのよ。




「ねぇパパは何処に行ったの?僕はここにいていいよね。」




この子になんの罪もないのだ。




何だか切なくてそっと佑真君を抱き締めた。




大丈夫だよ、佑真君。




必ず佑真君が幸せになる方法をみつけてあげるから、それまで私が一緒にいてあげる。




斗真のバカたれが、佑真君を置いて何処にいったのよ。
















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