30才の初恋
美味しい食事も全く味が分からなかった。




向かい側に座った源ちゃんの視線が気になる。




「明日美、料理上手くなったな。」




うん、斗真に美味しいって言って貰いたくて、頑張った。




松井シェフの教え方が上手いのだ。




「明日美さんは社長の為に、毎日頑張りましたからね。」




松井シェフありがとう。




「明日美は昼間は何をしてるの?」




突然の源ちゃんの質問に戸惑った。




「夕食の買い物とか洗濯、後庭の手入れをしてるかな。」




「そんな事は使用人にさせればいい。明日美悪いけど、俺の秘書になってくれないかな?」




源ちゃんの秘書だなんて、死んでも無理って言うか、やです。




斗真に助けを求めると、斗真は簡単に言った。




「明日美、源太郎の秘書をやれ。源太郎は海外生活が長かったから、明日美が色々面倒をみてくれよ。俺も安心だ。」




そんなぁ、困る、どうしよう。




何かが起こりそうで、かなり不安だ。




誰か、助けて下さい。














< 268 / 308 >

この作品をシェア

pagetop