30才の初恋

源ちゃんの悪戯

毎日源ちゃんといるのが苦痛でならない。




昼休みも斗真の所へ行けずに、源ちゃんと昼食を食べに外に出ていた。




昼食中、斗真から電話が来た。




え、嘘、斗真はアメリカに一週間の出張が決まった。私も一緒に行くつもりが、源ちゃんが許してはくれない。



「一週間斗真がいなくて、寂しいだろ。」




全然大丈夫です。




「明日美が寂しくないように、僕が一緒にいてあげる。」




その笑顔が怖い。




帰りが遅い斗真の代わりに、源ちゃんが家まで送ってくれる事になった。



断ればよけいに何かされそうで怖い。




咲良さんに顔色が悪いけど、大丈夫?なんて心配されてしまった。




「明日美は、久しぶりの仕事で少し疲れたんじゃないかな。」




自分の部屋で着替えていると、源ちゃんがノックもしないで入って来た。




キャー!




離れて!




それ以上近づいたら大声だすからね。




「泣くなよ明日美、僕を怖がらないでよ。」




源ちゃんが怖がらせている癖に、何で優しくするの。



これ以上、私を惑わせないで。















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