30才の初恋
25年前の真実
「明日美、後で沢山触らせてやるから、今は源太郎と話さないと不味いだろ。」
ごめん、斗真に会えたのが嬉しくて、つい源ちゃんの事忘れてた。
この状況で忘れる奴がいるかと、笑われた。
金山さんの車の後部座席に斗真と源ちゃんが座り、私は助手席に座った。
向かった先は、私たち3人が通った幼稚園だった。
建物も新しくなり、あのトンネルも無くなって、まるで全然違う幼稚園みたいだ。
25年も過ぎれば、変わって当たり前なんだね。
源ちゃんは車から下りると、本当に俺たちが通った幼稚園なのかと聞いて来た。
その時、私たちの前に60代くらいの女性が現れた。
「3人とも随分大きくなったわね。」
この笑顔覚えていた。園長先生だ。
「明日美ちゃんは可愛いままね。斗真君と結婚したのね。あの時の約束を守ったなんて凄いわ。」
あの時の約束?
まさか園長先生も知ってたの。
「斗真君は園児全員の前で、僕は明日美と結婚するって宣言したんだもの。」
全く記憶にない。
斗真は覚えているのだろうか。
私はいつも大切な事も忘れてしまう。
ごめん、斗真に会えたのが嬉しくて、つい源ちゃんの事忘れてた。
この状況で忘れる奴がいるかと、笑われた。
金山さんの車の後部座席に斗真と源ちゃんが座り、私は助手席に座った。
向かった先は、私たち3人が通った幼稚園だった。
建物も新しくなり、あのトンネルも無くなって、まるで全然違う幼稚園みたいだ。
25年も過ぎれば、変わって当たり前なんだね。
源ちゃんは車から下りると、本当に俺たちが通った幼稚園なのかと聞いて来た。
その時、私たちの前に60代くらいの女性が現れた。
「3人とも随分大きくなったわね。」
この笑顔覚えていた。園長先生だ。
「明日美ちゃんは可愛いままね。斗真君と結婚したのね。あの時の約束を守ったなんて凄いわ。」
あの時の約束?
まさか園長先生も知ってたの。
「斗真君は園児全員の前で、僕は明日美と結婚するって宣言したんだもの。」
全く記憶にない。
斗真は覚えているのだろうか。
私はいつも大切な事も忘れてしまう。